不定詞(too A to〜)/英文読解の練習問題
以下の英文を日本語になおしてください。
■■問題282■■
I am too old to learn to ski.
今回のテーマ
今回のテーマは、一見すると否定の言葉(notなど)が入っていないのに、「〜できない」という否定の意味になる「too ... to 〜」構文です。
直訳と意訳の違いを理解し、なぜ「できない」という意味になるのかを論理的に押さえることがポイントです。
アドバイス
英語の勉強をしていると、「単語だけつなぎ合わせてなんとなく意味を予想する」という癖がついてしまうことがあります。
もちろん、実際の会話ではそれでも通じることがありますが、テストや正確な読解では「なぜそういう訳になるのか?」という理屈がとても大切です。
いきなり日本語訳を見て「合ってた!」「間違ってた…」と一喜一憂するだけでは、実力はなかなかつきません。
スポーツで言えば、試合の結果だけを見て練習内容を振り返らないようなものです。
「なぜ間違えたのか?」「どの文法ルールを見落としていたのか?」をしっかり分析することで、初めて応用力が身につきます。
このページでは、単なる正解だけでなく、「答えを導き出すための考え方(プロセス)」を詳しく解説しています。
本気で英語が得意になりたいなら、解説部分をじっくり読んで、自分の言葉で説明できるくらいになるまで理解を深めてくださいね。
英文法の解説
【too … to 〜 構文の仕組み】
今回の文の核となるのは、too A to B という形です。
これは教科書や参考書では公式のように「あまりにAすぎてBできない」と訳されますが、なぜそうなるのかを分解してみましょう。
1. 「too」の本来の意味
「too」は「〜もまた」という意味もありますが、形容詞や副詞の前につくと「あまりにも〜すぎる」「過度に〜だ」というマイナスのニュアンスを持ちます。
例:It is too hot. (暑すぎる=我慢できる限度を超えている)
2. 「to 〜」の役割
この「to 〜」は不定詞で、「〜するには」「〜する点において」という基準を表していると考えると分かりやすいです。
3. 組み合わせてみる
He is too young to go there.
直訳:「彼は、そこに行くには、あまりにも幼すぎる」
「そこに行く」という動作をするために必要な年齢の基準に対して、「幼すぎる(=基準に達していない)」と言っているわけです。
結果として、「幼すぎて、そこには行けない」という意味になります。
形としては肯定文(notが入っていない)ですが、意味としては「〜できない」という否定の内容を含むのが最大の特徴です。
【書き換え表現:so … that … cannot】
この構文は、接続詞の that を使って書き換えることができます。
He is so young that he cannot go there.
直訳:「彼はとても幼い。だから、彼はそこに行けない。」
too … to 〜 は一文でコンパクトに言えますが、so … that … cannot は「原因(とても〜だ)」と「結果(だから〜できない)」をはっきり分ける言い方です。
テストではこの書き換えがよく出るので、セットで覚えておきましょう!
【ポイントのまとめ】
@ too A to B = あまりにAなのでBできない
A not がなくても「否定」の意味になる!
B so A that … cannot … と書き換えられる
英文の解説
では、今回の問題文に戻って詳しく見ていきましょう。
I am too old to learn to ski.
この文には「to」が2回出てきますね。それぞれの役割を見極めるのが第一歩です。
1. 文の骨格を見抜く
I am too old to learn ...
ここに「too … to 〜」の形が見えますね。
「私は learn(学ぶ)するには、あまりにも old(年を取りすぎている)」
つまり、「年を取りすぎていて学べない」となります。
2. 後半の「to ski」は何?
learn の後ろにある to ski は、「スキーをすること」という名詞的用法の不定詞です。
learn to 〜 で「〜できるようになる、〜するのを学ぶ」という意味になります。
3. 全体を組み合わせる
I am too old (あまりに年を取りすぎている)
to learn (学ぶことができない)
to ski (スキーをするようになることを)
自然な日本語に整えると、
「私はあまりに年をとっているので、スキーを習う(学ぶ)ことはできない」
となります。
【もし書き換えるなら?】
I am so old that I cannot learn to ski.
「私はとても年をとっている。だから、スキーを習うことはできない。」
となります。合わせて確認しておきましょう。
日本語訳
私はあまりに年を取っているので、スキーを学ぶことができない。
理解度チェック問題
今回のテーマ「too … to 〜」や関連する不定詞の理解度を試す10問です。
正しい選択肢を選んでみましょう。
Q1. 次の英文の意味として最も適切なものはどれですか?
He is too busy to watch TV.
(A) 彼はテレビを見るためにとても忙しい。
(B) 彼はあまりに忙しくてテレビを見ることができない。
(C) 彼は忙しいがテレビを見るつもりだ。
(D) 彼はテレビを見るほど忙しくない。
答え: (B)
解説: too … to 〜 は「〜すぎて…できない」と訳します。(A)はひっかけです。「〜するために」と訳さないように注意!
Q2. 次の空欄に入る最も適切な語を選びなさい。
The stone was ( ) heavy for me to lift.
(A) so
(B) very
(C) too
(D) much
答え: (C)
解説: 「(私にとって)重すぎて持ち上げられない」とするため、too を使います。too A (for 人) to B の形です。very A to B という形は使いません。
Q3. 次の英文と同じ意味の文を選びなさい。
This question is too difficult for me to answer.
(A) This question is so difficult that I answer it.
(B) This question is so difficult that I cannot answer it.
(C) This question is very difficult to answer it.
(D) This question is difficult enough for me to answer.
答え: (B)
解説: too … to 〜 の書き換えは so … that … cannot です。(A)は cannot がないため逆の意味になってしまいます。(C)は文法的におかしいです。
Q4. 次の日本語を英語にする際、( ) に入る語を選びなさい。
「彼女は親切すぎて、私の頼みを断れなかった。」
She was ( ) kind ( ) refuse my request.
(A) so, to
(B) too, to
(C) very, to
(D) such, that
答え: (B)
解説: 「親切すぎる(原因)→断れない(結果)」なので、too kind to refuse となります。too … to 〜 は「〜すぎて…できない」です。
Q5. 次の英文の誤っている箇所を選びなさい。
The tea is [A] too hot [B] for I [C] to [D] drink.
(A) too hot
(B) for I
(C) to
(D) drink
答え: (B)
解説: 不定詞の意味上の主語は「for + 目的格」で表します。I ではなく me にする必要があります。正しくは for me です。
Q6. I am too tired to walk anymore. を so ... that 構文で書き換えた場合、空欄に入る語は?
I am so tired ( ) I cannot walk anymore.
(A) because
(B) which
(C) that
(D) for
答え: (C)
解説: so … that … cannot の構文を使います。接続詞の that が正解です。
Q7. 「彼はまだ幼すぎて学校に行けません」を英語にしなさい。
(A) He is so young to go to school.
(B) He is too young to go to school.
(C) He is young enough to go to school.
(D) He is very young that he goes to school.
答え: (B)
解説: (B)が「幼すぎて学校に行けない」という意味です。(C)は「学校に行くのに十分若い(=学校に行ける)」という意味になり、逆になります。
Q8. Learn ( ) ski is fun. 空欄に入る最も適切な語は?
(A) to
(B) for
(C) at
(D) on
答え: (A)
解説: learn to 〜 で「〜できるようになる、〜することを学ぶ」という熟語的に使われます。問題文の learn to ski と同じ使い方です。
Q9. 次の文の意味として正しいものは?
He is not too busy to help you.
(A) 彼は忙しすぎてあなたを助けられない。
(B) 彼はあなたを助けられないほど忙しくはない。
(C) 彼はとても忙しいが、あなたを助ける。
(D) 彼はあなたを助けるために忙しくない。
答え: (B)
解説: not too … to 〜 は「〜すぎて…できない、ということはない」=「…できないほど〜ではない(から、できる)」という二重否定のような意味になります。「忙ししくないから手つだってくれるよ」というニュアンスです。
Q10. It is never too late to learn. の意味は?
(A) 学ぶことは決して遅すぎることはない。
(B) 学ぶには遅すぎる。
(C) 遅れて学ぶことは決してない。
(D) 学ぶことは遅れるもとだ。
答え: (A)
解説: 「学ぶのに遅すぎる(too late)ということは決してない(never)」有名なことわざです。「何歳になってから始めても大丈夫」という意味で使われます。